堅田の宿泊施設に到着した僕等4人は、とりあえずチェックインした。
時刻は22時だった。
完全に疲れきっていたし、何より足がパンパンであった。
ホテルは湖沿いに建つ綺麗なホテルで、平日という事もあり、人はほとんど宿泊しておらず
僕と、1人の友人と到着と共にタバコを吸った。
高3から、悪びれるため友人に薦められて吸い始めたタバコは、高校卒業間近、習慣になりつつあった。
部屋に戻ると、リーダー格より連絡があった。
4人とも、追ってきたクラスメイトが遭難しているのではと思っていただけにドキドキであったが
事態は、結構、深刻な状況であった。
リーダー格の友人曰く、『あいつは、今、交番で保護されている』
山科の山越えの際に、途中で疲れて、山道に座り込んでいる所を、パトカーに見つけられ
保護されたそうだ、『あいつの親が車で迎えに来る事になったから、俺はコテージに戻る』
僕等は全員『良かったー』っと安堵した。
卒業前に、”行方不明”が脳裏をよぎる中、安心して、風呂に入った。
数時間後に帰ってきたリーダー格の男は、疲れきっていた。
その日は、皆で語る事もなく爆睡状態で寝た。当然、翌日はチェックアウトギリギリまで寝てしまい、
10時に出発となった。堅田から時計回りで琵琶湖1周を目指していたが、体中が筋肉痛で、
正直、5人中2人の意見は、自転車を捨てて電車で帰らないかという案まで出ていた。
さすがに、それはできないので琵琶湖1周は諦め、京都に行く事にした。
メンバーの1人の父親が高級レストランのシェフでお昼をご馳走してもらう事となっていたのだ
約2時間で京都に着くのは難しかったが、13時には京都に到着した。
途中、琵琶湖の沿岸でキャッチボールなどをして時間を使ったのが響いたが、
13時にはお店に入店した。
お店は、鉄板焼きのレストランで、今でなら価値がわかるが、2万円はするコースを
ご馳走になり、気持ちの1000円だけ支払った。
その後は京都市内のユースホステルに宿泊し、何事もなく、時は過ぎて行った。
なぜ、今日ここで、こんな10年以上も前の話をUPしたかというと、
15年以上の時を経て、もう一度、神戸-京都間を自転車にて片道ですが行こうと思っているからです。
その旅BLOGをこのサイトでアップしようと思っています。
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